▶︎04.29(Mon)
彼がスタジオに忘れてきた電源を取りに行くために荻窪へ向かう。うちから車で40分。遠い。
助手席にから外を眺めていると、晴天の真昼間に中央分離帯で頭を振っているパンクスを見かける。
この波動は高円寺やな。と彼と話しているとやっぱり高円寺だった。
大昔、中野に住んでいたプロレスラーの女の子の部屋に泊まったことがある。カーテンも窓も締め切った、パソコンのモニターだけが手掛かりのヤニ臭い部屋。一緒にブルーベリーパイをかじりながら朝まで色んな話をした。彼女の部屋に転がっていた分厚い内用袋で彼女の本名をこっそりと知った。今でもその古風な名前は覚えている。私は彼女のことが心底好きだった。
ニトリに寄り、再び彼の部屋の掃除。亡くなった母親が使っていた布団をずっと使っていた彼。ずたぼろなので捨てた。
全然メールの返事をしてない。しなければ。
▶︎04.30(Tue)
バイト。謎に早起き出来たのでコーヒーと食パン。
昨日、掃除を終え帰宅してから彼とまったく波長が合わないので朝もお互い無言。
物をたくさん持つ彼を見ていると、物を捨てることに罪悪感があるように見える。私が掃除するたびに彼はたくさん傷つくんだろうな。今のやり方じゃお互い疲弊していくだけだろうなあ。まじでコンマリ読もっと。
こんな気分の日は肉だ。と思い分厚いとんかつを揚げる。やっぱ国産の豚はおいしいね。と言いながら彼もとんかつを頬張る。
▶︎05.01(Wen)
バイトへ向かう途中貧血で気持ち悪くなり歩けなくなる。
バイト先へ電話すると休んでいいと言ってもらえたので、家に帰り布団へ潜り込む。
母親と、妹と妹の友達とディズニーランドへ。混んでいて全然乗り物に乗れなかったけど、ホテルの大浴場は人が少なくてのんびり入浴出来た。気がつくとさっきまで泳げるほどあったお湯が全部抜けていて足元は砂だらけ。で目が覚める。
古い日本家屋。二階へ上がると手前の部屋はとっても綺麗なのに奥の部屋はホコリだらけ。遠近感の狂うような広さ。ほこりの部屋から白い車に乗った夫婦が現れる。華奢で丁寧に巻かれたロングヘアーの女と、ヨウジヤマモトみたいな黒い服を着た男。なんでこんなところに人が?とそのふたりに話しかけると、突然轟音が鳴り響く。今まで聞いた中で一番大きな音だ。すごい速さと勢いでこちらへ近づいてくるふたり。おばけ!!!と思った私は霊感のある彼を呼び、ふたりを助けてあげて。とお願いした。結局ふたりと一緒にごはんを食べた。男が、この先一人で進むのは不安だから一緒についてきてくれ。と彼に頼む。で目が覚める。
体調が悪いと変な夢ばかり。
▶︎05.02(Thu)
早起き出来たので朝食に昨日の残りの豚汁と食パンを食べ、ゆっくり化粧。いつもよりキメ細かい肌で化粧のノリが最高。肌には睡眠が一番やな〜。と思う。
出勤中、横に座ったサラリーマンがずーーーーっと髪をとかしていた。髪とクシが擦れる音がわずかにして体がもぞもぞ、耐えられなくなり席を立った。病んでる人なのかな。
バイト先、Cさんが元気ない。どしたん?と話を聞くと、家事やらなんやら母親だからやって当たり前でしょ。って空気が漂っていてつらい。って。そしたら横にいたGさんがうちもだよ〜!って。洗濯物とか回さないと干してくれない。そろそろ洗濯物溜まってきたな〜って気がついて回して欲しいよね!!最初の一歩はやってくれないんだよね!と急激に高まる連帯感。
魔の木曜日は相変わらず魔の木曜日で、ドーナツとポテチで気を紛らわす。
▶︎05.03(Fri)
当直明け、晴天の午前。それだけでも気持ちがいいのに、小さな庭に椅子を出してまどろんでいるおじいちゃんを発見。はあ、すてき。と、さらに気持ちいい。
喫茶店に立ち寄ろうと思ったけれど、今月は節約せねば!と帰宅。えらい。
本当のこというともっと気楽でいたいけれど、どうしようもないほど離れられないのだ。
▶︎05.04(Sat)
なんだか気怠い。友達と山登りの約束をしていたけれど、キャンセルしてしまった。
忙しいなか時間を作ってくれたのに本当に申し訳ないと思ったけれど、本気の山へ行く勇気がなかった。
お昼過ぎまでのんびりし、恵比寿、馬喰町。
Sさんの写真を見た彼が「人間も環境だと思ってるよね。」と言ったのが印象的。
Tさんが書店にポップを置いてくれると言ってくれたので、フラグメントライトのポップの文章を考える。
なんだろな〜。光!とか?あほすぎ?
帰宅後、楽しみにしていた新しいゴジラを見る。街をぶっ壊しまくるゴジラを見てぎょえ〜!と恐怖したかったのに、主人公のトラウマ克服映画な仕上がりで、えー。となる。これ別にゴジラじゃなくてもいいじゃん。
お口直しに大好きなジムキャリーのマスクを見る。ジムキャリーの全てがいちいち面白くってずっとケラケラ笑ってた。キャメロンディアスも尋常じゃないぐらい可愛くってうっとり。トゥルーマンショーもエターナルサンシャインも大好き。
▶︎05.05(Sun)
コンビニへ朝ご飯を買いに行ったけど、陳列されたサンドイッチを見ていると気分が萎えてしまったので近所のパン屋へ。パックに入った焼きそば、牛丼、カツ丼、パン屋さんのはずなのにパンの隙間隙間に男子が喜びそうなものがぎっしりと並んでいてなんて最高のお店なの。
お願いしていた額装を受け取りに中目へ。かなり難題を言ってしまったけれど、見事に再現してくれた。
そのままサードへ行き、おしゃべりをしていたらもう夜。搬出を済ませ、みんなでお酒。
ちょっとグロい話を聞いたり、写真の話をしていたら感極まって泣いてしまったり、忙しい。
やっぱり写真は意思だ。自分の意思を信じてシャッターを押せば奇跡みたいな一枚が撮れる。
私にはどうしても撮りたい一枚がある。
どうしてそこまでして撮りたいんだ。って苦しいけれど、撮りたいのだからもう、しかたない。