▶︎06.19(Mon)
YさんとYさんと打ち合わせ。ダブルYなのだ。
どうしても実現させたいことがある。アイディアはある。お金は1円もない。
▶︎06.20(Tue)
夕飯に私が好きな飲茶かカレーを食べに行こう。となったけれど疲れていたので蕎麦と山芋でとろろ蕎麦。
てつおは私と過ごすために自我を殺したと言った。写真もやめた。
それなのに私と出会ってから良いことしかない。と真顔で言う。
▶︎06.21(Wen)
てつおと一緒にホットケーキを焼く。
手でバナナを握り潰してバナナホットケーキ。
てつをが私のことを「家族以上の存在」と言っていた。
私たち家族以上にはなれたけど、家族にはなれない。
家族ってなんなんだろう。血のつながり?過ごした時間?なになに。
▶︎06.22(Thu)
Rが明日誕生日らしい。
「明日誕生日なんですよ〜!22歳です!おめでとうって言ってください!」って素直でアホでかわいい。
私22歳の時、無職でノーブラできのこ柄のキャミソール着てクラブで踊ってた。アホだ。
当直。暴力で措置入院中のHさんの部屋を覗くと荷物が全て撤去されていた。
Hさんからもらったドラえもんと言えないようなドラえもんの絵捨てちゃったな。
▶︎06.23(Fri)
沖縄に住むてつおの甥っ子姪っ子に会いにてつおとかーちゃん(てつおの母親)、妹、お母さんと沖縄へ。
空港に着いた瞬間、免税店の香水の匂いで鼻がもげそうになる。
そんな中うちの母親が空港に飾られている白い蘭の匂いをくんくんと可愛い顔でかいでいて乙女やなあ。と感心。
妹に尋常じゃないぐらい懐いている姪っ子のM。妹の顔を見るなり走ってかけよりハグ。
Mの母親は子供を置いて彼氏と東京に住んでいる。
マッチにハマっている甥っ子。買い出しの時に買ったマッチをひたすら擦って遊んでいた。
これ以上やったら父親にちくるぞ。と脅すと「絶対言わないで。」って。
私も小学生のとき、家の庭で火遊びしまくって通報されたから気持ちわかるよ。
クソほど親に怒られたな。
一緒に火遊びしてたSくん元気かな。20歳の同窓会で会ったとき私の左腕を見て「おれ、精神科の仕事してるからハヤシみたいな人に理解あるよ。」って言われた。てめぇ何様だよ。てめぇに理解されるために腕切ってるわけじゃねーんだよ。ってめちゃくちゃなこと思った。彼なりに寄り添ってくれたはずなのに。昔から可愛くない私。
▶︎06.24(Sat)
朝からホットケーキを焼いた。Mはホイップクリームが大好き。
チューブに入ったホイップクリームを大切そうに思う存分うにょうにょかけていた。
子供たち「海!海!いつ海いくの?」とうるさい。
浮き輪の上に立つゲームが甥っ子に響いたらしく一生浮き輪に立っては海にバッシャ!を繰り返していた。
夜はBBQと花火。母親ふたりもいると全部支度してくれるので、私はひたすら焼けた肉を食べていた。
星空を見にみんなで夜のビーチへ。
ビーチまでの道、暗闇で足元がおぼつかない。かーちゃんが崖から滑り落ちる。それを見たMが怖いよぉ!と号泣。
うちの母親は「てっちゃんのお母さんこけた!」とヒソヒソ笑っていて、意地悪い女だ。と思った。
私とてつおはみんなを置いて奥へ奥へ。巨大な蟹何匹も登場。ガサガサ。ガサガサ。
なんだか岩や木に見張られている気がして「おじゃましまああああす!」と大きな声であいさつ。
調べると沖縄の神様が最初に降り立った聖地とされている場所だった。
「もののけ」を全身で体感。
ここは夜に立ち入ってはいけない場所だと思い「おじゃましましたあああ!」とあいさつし安全系ビーチへ。
ちょー安全で星空もこんなに綺麗なのに、みんなもう嫌だと帰ってしまった。
私とてつおはビーチに残り持ってきたブルーシートとビール。
あまりにも星が綺麗だし、海風は気持ちいいし、ビールはうまいし、高まってしまって全裸になる。
全裸で星空を眺めながらブルーシートに寝転がる中年ふたり。
途中雲がかるも、未来の話をしていたら雲が嘘みたいに晴れて満天の星空。
それを見たてつおが「未来は明るいってことだね」と言ってくれた。もう泣くしかなかった。
全裸のまま海で野ションまでして、本当に最高の夜。
▶︎06.25(Sun)
沖縄最終日。今日もホットケーキにホイップクリーム。
空のホイップのチューブ。Mが持って帰ってお風呂で遊ぶ!と言う。
昨日怖くて入れなかった聖地のビーチへ。
お昼だと怖くない。母親がここパワースポットやあ!と騒ぎながら何度も大きく深呼吸していた。
本当に美しく穏やかなビーチで、沖縄の海は綺麗であればあるほどこんな綺麗な場所でこんな暑い中殺し合いしてたんかあ。と胸がギュッと苦しくなる。今回行ったのは南部だった。南部は激戦地。
その後、A&Wでハンバーガーを食べ、海風テラスへ行き、かーちゃんは沖縄に残り、解散。
子供たちを迎えに来た父親は子供たちが何を言っても「わあお!いいね!」「わあお!かわいいね!」と全て肯定していてなんだか泣きそうになった。
夜、父親がいない時Mが泣きながら「えみちゃん(私の妹)と一緒に住みたい」と言ったそうだ。
母性を想う。
帰宅後てつおと粗大ゴミを出し、倒れるように就寝。コンタクトはつけたまま。